こちらの記事では、生産統制における現品管理について分かりやすく解説します!
こんな方におすすめの記事になっております!
・生産管理部の担当者の方
・中小企業診断士の1次試験受験者の方
そもそも生産統制とは?という方はこちらの記事もご確認ください!

それでは、生産統制の重要なポイントの1つである現品管理について事例も踏まえて解説していきます!
生産統制における現品管理とは?
現品管理とは生産統制の中でも、特に『材料・仕掛品・製品』にフォーカスした管理手法です。
JIS規格では下記のように定義されています。
つまり、現品とは『資材、仕掛品、製品』などのモノを指します。
現品管理の重要なポイントは下記の2点です。
・モノの移動や保管の状況をリアルタイムに把握すること
・状況に応じて、スケジュール変更や資材調達などの施策を行うこと
では、どのように『モノの移動や保管の状況をリアルタイムに把握』していけばよいのでしょうか。
それでは、実際にどのような手法で現品管理を行っていくのかを事例を踏まえて確認してみましょう!
現品の管理手法とは
それでは、どのような手法で具体的にモノの移動や保管の状況をリアルタイムに把握していけば良いでしょうか。
おすすめしたい管理手法としては、システムを活用した情報管理です。
例えば、下記のように各部門が持つ固有データを基幹システムに連携することで、どの部門からもリアルタイムに最新情報を把握することが可能になります。

ここで重要なポイントは下記2点です。
・社内で情報格差が発生しないこと(アクセス可能な状態)
・最新の情報が閲覧できること
上記のような社内システムの構築により、現品管理に必要なリアルタイムでの情報収集が可能になります。
現品管理の3つの施策
では、現品の状況が把握できた場合に、どのような管理手法を実施していくべきでしょうか?
現品管理では適正量管理とロケーション管理が重要になります。
今回は大きく3つのケースに分けて、それぞれのポイントをご紹介していきます!
①材料
②仕掛品
③製品
材料の場合
材料の場合は2点のポイントがあります。
・材料不足を発生させない(多く材料を持ちすぎない)
・すぐに使うものは近く・取りやすい位置に配置する
材料不足を発生させないために、生産管理部は調達部への発注指示を行い、材料を調達します。
昨今は材料の調達リードタイムが長期化しており、受注前に先行して材料を発注する必要があります。

調達部/購買部/資材部については、下記の記事で詳しく解説しておりますので併せてご覧ください!

とはいえ、未来の需要を予想して適正量を発注することは非常に難易度が高いです。
今後の所要量などを営業部と相談しながら、発注量・発注タイミングを決めていきましょう!
また、よく使う材料は近くに配置するなど、人の移動距離が短くなるようなレイアウト設計も重要になります。
仕掛品の場合
仕掛品の場合は2点のポイントがあります。
・仕掛品の滞留期間を短くする
・仕掛品の配置場所を広くしすぎない
仕掛品の滞留期間を短くする為には余力管理や進捗管理などの総合的な生産統制が重要です。
精度の低い生産計画を立ててしまうと仕掛品の滞留が多く発生してしまいます。
『いつ誰がどの製品を作るのか?』という細かいスケジュールが立てられず、ざっくりした生産計画しか立てられないと、必要以上に余裕を持った計画となってしまいます。
すると、工程間でのラインバランシングが上手くいかずに大量の仕掛品が発生してしまいます。
このように仕掛品の発生は生産管理の生産計画の立案業務によって改善が図れます。
また、必要以上に仕掛品の置き場を広げないことにより、仕掛品を発生させない意識の醸成にも繋がりますので意識しておきましょう。
製品の場合
製品の場合は2点のポイントがあります。
・在庫量を少なくする
・保管場所の見える化を行う
在庫量を少なくするためには将来の需要を予測することが必要です。
材料発注と同様ですが営業部との連携により適正な在庫量を調整していきましょう。
また、保管場所の見える化は重要です。
例えば、保管場所が決まっておらず、空いているスペースに置いてしまうと出荷担当の方が探すときに大変です。
そのため、品目ごとにある程度の階層で固定ロケーションにすることや、目印を付けることですぐに製品を見つけることが可能になります。

また、5Sの観点でも整理整頓に繋がる重要な考え方になりますので、現品管理の際には意識しましょう。
まとめ
今回の記事では生産統制における現品管理について解説しました。
具体的な手法として下記を紹介しました!
・システムを活用した現品状況の把握
・材料/仕掛品/製品の3つの施策
現品管理は他の2つの生産統制手法と双方に関連性があるので、単独での実施ではなく同時並行的に行っていくことが効果的です。
他にも様々な生産管理手法がございますので、是非Setchan製造業ブログで沢山学んでもらえれば幸いです!

今回は以上です。
引き続きSetchan製造業ブログをよろしくお願いします!


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