定量発注方式とは?そのメリットとデメリットを徹底解説!

こちらの記事では定量発注方式のメリットとデメリットを徹底解説します!

今回の記事はこんな方におすすめな記事です!

・メーカーの調達部/購買部/資材部の方
・メーカーの生産管理部の方

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今回は材料の発注方式の中で定量発注方式について分かりやすく解説していきます!

それでは早速始めていきましょう!

目次

定量発注方式とは

定量発注方式とは、毎回決まった量を発注する発注管理手法です。

JIS規格では下記のように定義されています。

発注時期になるとあらかじめ定められた一定量を発注する在庫管理方式。 

※備考:一般には発注点方式を指す。(JIS Z 8141-7312)

予め決めておいた発注量を毎回発注すればよいので、あとは『いつ』発注すれば良いかを定めることで運用が可能になります。

つまり、定量発注方式には下記2つを設定すれば良いのです。

・定量の発注量の設定
・発注タイミングのトリガー設定

それでは具体的にどのように上記2点を決めていくのかを解説します!

経済的発注量の設定

まずは『毎回いくつ発注するのか?』という発注量を決定します。

その際に使用するのが、経済的発注量(EOQ:Economic Order Quantity)という考え方です。

JIS規格では下記のように定義されています。

一定期間の在庫関連費用を最小にする1回当たりの発注量。 

※備考:一般的には,発注費と保管費の和を最小にする発注量を指す。(JIS Z 8141-7313)

経済的発注量では在庫に関する費用を『在庫費用』『発注費用』と考えます。

『在庫費用』『発注費用』はトレードオフの関係にあります。

『在庫費用』と『発注費用』のトレードオフの関係

在庫費用は『年間在庫費用』の数式にて算出することが可能です。

『年間在庫費用』の数式

発注費用は『年間発注費用』の数式にて算出することが可能です。

『年間発注費用』の数式

この『年間在庫費用』と『年間発注費用』の交点が経済的発注量になります。

『年間在庫費用』と『年間発注費用』の経済的発注量

経済的発注量の数式は以下のように表わされます。

経済的発注量の数式

発注点の設定

毎回の発注量が決定したら、次は『いつ発注するか』を決める必要があります。

『いつ発注するか』=『発注点』になりますので、『発注点』を設定する必要があります。

発注点を設定するうえで重要な考え方が安全在庫です。

JIS規格では下記のように定義されています。

需要変動または補充機関の不確実性を吸収するために必要とされる在庫(JIS Z 8141-7304)

つまり予想外の需要に対応する為に、予め少し多めに保有しておこうという考え方です。

この安全在庫は品切れによる影響を加味して、調達リードタイムや在庫消費量の変動幅などの要素と総合に判断して決定します。

安全在庫は下記の数式で算出することが可能です。

安全在庫の数式

安全在庫が確定すれば、いよいよ『発注点の設定』を行います。

発注点数量まで在庫が減った場合は、先ほど決定した経済的発注量を発注するという流れになります。

下記の数式で発注点を算出することが可能です。

発注点の数式

以上のように、『発注量』と『発注点』を定義することで下記のような定量発注方式の体制が構築可能になります。

定量発注方式の図式

定量発注方式のメリット

定量発注方式のメリットは主に2つです。

①運用や管理がシンプルな点
②処理の効率化や自動化が可能な点

運用や管理がシンプルな点

1つ目のメリットは運用や管理がシンプルな点です。

一度、安全在庫と発注量を決めてしまえば、そのルールに則って実行を行うのみなので、運用や管理のコストが低いです。

繰り返し生産を行う製品ではこの手法が向いております。

事務処理の効率化や自動化が可能な点

2つ目のメリットは事務処理の効率化や自動化が可能な点です。

毎回決まった量を発注するため、社内での事務手続きが効率化されます。

また、このようにルール化ができるとシステム化も容易になるので、機械に代替して在庫を管理することが可能になります。

これらにより、在庫管理関連の人件費を下げることに繋がります。

定量発注方式のデメリット

定量発注方式のデメリットは主に2つです。

①調達リードタイムが長いものには不向きな点
②需要変動が激しいものでは使用できない点

調達リードタイムが長いものには不向きな点

1つ目のデメリットは調達リードタイムが長いものには不向きな点です。

調達リードタイムが長いものは予想しなければならない期間が伸びてしまい、発注量が多くなってしまいます。

発注量が多くなると需要変動の影響を受けやすくなってしまい、死蔵在庫になってしまうリスクが高まってしまいます。

需要変動が激しいものでは使用できない点

2つ目のデメリットは需要変動が激しいものでは使用できない点です。

定量発注方式は、あくまで在庫消費速度がある程度一定である前提で機能する手法であるため、需要が一定でない場合は使用できないという弱点があります。

仮に需要変動が激しい品目の場合、想定よりも消費が早まったことで安全在庫もゼロになってしまい、品切れによる機会損失に繋がるケースもございます。

そのため、需要変動が激しいものの場合は、定期的に適切な発注量を都度算出する手法が有効になります。

まとめ

今回は定量発注方式について解説し、メリット・デメリットも整理しました!

定量発注方式のメリット・デメリットは下記のポイントになります。

・メリット① :運用や管理がシンプルな点
・メリット② :処理の効率化や自動化が可能な点
・デメリット①:調達リードタイムが長いものには不向きな点
・デメリット②:需要変動が激しいものでは使用できない点

繰り返し生産の企業では導入がしやすい傾向にございますので、是非検討してみてください!

他にも、調達部のスキルについて記事を上げておりますので、併せてご覧ください!

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今回は以上です。

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