「技術力には自信があるのに、なかなか新規の引き合いが増えない…」 、「大手のような広告予算はないけれど、効果的なPR方法はないだろうか?」
中小プラスチック加工メーカーの営業担当者様、経営者の皆様、このようなお悩みはありませんか?
こんにちは。私は以前、大手メーカーで購買・バイヤー業務を担当しておりました。

監修者
中小企業診断士 清水誠太
岐阜県出身。Setchan製造業ブログの運営者。元大手メーカーの調達バイヤー、調達戦略のITシステムの技術営業として6年間勤務。その後、独立して製造業に特化したデジタルマーケティングの専門家として中小企業様を伴走支援。YouTubeチャンネルも公開中!
日々、多くのサプライヤー様と接する中で、「良い技術を持っているのにもったいない!」と感じる企業様がたくさんいらっしゃいました。
特に、プラスチック加工業界は中小企業が多く、その技術力や対応力は日本のものづくりを支える重要な存在です。
しかし、その魅力が、必要としている潜在顧客に十分に届いていないケースも少なくありません。
変化の激しい現代において、従来の訪問営業や紹介だけに頼るのではなく、デジタルマーケティングを活用することが、新たなビジネスチャンスを掴む鍵となります。

とはいえ、「デジタルマーケティングって何から始めればいいの?」「専門知識もないし、難しそう…」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
ご安心ください。
今回は、元バイヤーとしての視点も交えながら、中小プラスチック加工メーカーが取り組みやすく、かつ効果的なデジタルマーケティングのポイントを3つに絞ってご紹介します。
【専門性と信頼性】技術力を「見える化」するコンテンツ発信
バイヤーが新しいサプライヤーを探す際、まず確認するのは下記のポイントです。
・「求めている加工ができるか」
・「信頼できる企業か」
御社の技術力やノウハウは、最も強力な武器です。
それを必要としている人に分かりやすく伝える「コンテンツ」として発信しましょう。
何を伝えればよいのか?
下記の3点を意識してホームページの内容を改善します。
①得意な加工技術の解説:
自社ホームページで、 「〇〇(特殊な加工名)ならお任せください」「こんな形状・素材の加工実績があります」など、具体的な技術力を深掘りして解説します。写真や簡単な図解を入れると、より伝わりやすくなります。
②素材に関する知見:
扱っているプラスチック素材の特性、選び方のポイント、用途事例などを紹介します。バイヤーは素材選定に悩むことも多いため、専門的な情報は価値があります。
③導入事例・お客様の声:
どのような課題を持つ顧客に、どういった提案・加工を行い、どのように解決したのかをストーリーで紹介します。具体的な事例は、信頼性を高める上で非常に効果的です。(可能であれば、顧客の許可を得て社名を出すとさらに良いでしょう)
上記の3点の他にも、よくある質問(Q&A)のページを作成して、納期、品質管理体制、最小ロット、試作対応など、バイヤーがよく疑問に思う点を先回りして回答することも効果的です。
どうやって発信すればよいのか?
先ほど作成した内容を下記のような手法で発信していきましょう。
自社Webサイトのブログ:
最も手軽に始められ、情報が蓄積されていく資産になります。まずは月1〜2本程度の更新を目指しましょう。
下記のように自社ホームページにブログを掲載するようにしましょう!

技術資料・ホワイトペーパー:
より専門的な情報をまとめた資料を作成し、Webサイトからダウンロードできるようにします。ダウンロード時に連絡先情報を入力してもらえば、見込み客リストの獲得にも繋がります。
SNS(Facebookページなど):
ブログ記事の更新情報や、工場の日常、ちょっとした技術TIPSなどを発信する場として活用できます。
私たちがサプライヤーを選定する際、Webサイトの情報は非常に重要でした。
特に、どのような設備を持ち、どのような加工実績があるのか、品質管理体制はどうなっているのか、といった具体的な情報は必ずチェックします。
専門用語だけでなく、どのような「価値」を提供できるのかが伝わるコンテンツを意識してください。
「この会社なら、こちらの要望を理解してくれそうだ」と思わせることが重要です。
【効率的なアプローチ】狙った顧客に届けるWeb広告
素晴らしいコンテンツを作っても、それが見込み客の目に触れなければ意味がありません。
そこで活用したいのがWeb広告です。
「広告はお金がかかるから…」と敬遠されるかもしれませんが、Web広告はテレビCMなどと違い、比較的低予算から始められ、ターゲットを細かく絞って配信できるのがメリットです。
中小企業におすすめのWeb広告
中小企業におすすめのWeb広告は下記になります。
リスティング広告(検索連動型広告):
GoogleやYahoo!で、「プラスチック射出成形 東京」「耐熱性樹脂 加工」「小ロット プラスチック部品」といったキーワードで検索している、まさに今、情報を探している可能性が高い見込み客に直接アプローチできます。クリックされた分だけ費用が発生する仕組みなので、無駄が少ないのが特徴です。
リスティング広告の場合は、左上に『スポンサー』という文字が付きます。(下図はイメージ)

・SNS広告(特にFacebook/Instagram/LinkedIn):
業種、役職、興味関心などでターゲットを絞って広告を表示できます。例えば、「製造業の設計担当者」「自動車部品メーカーの購買担当」といった形で、アプローチしたい層にピンポイントで情報を届けられます。企業の認知度向上やブランディングにも有効です。
広告運用のコツ
広告運用のコツは下記の3つのステップになります。
どのような業種の、どのような課題を持つ人に届けたいのかを具体的に設定します。
広告文で「おっ」と思わせ、クリックした先のWebページ(ランディングページ)で、求めている情報や解決策を提示できるように準備します。
少額からでも良いので、まずは試してみて、どの広告が効果的かデータを分析し、継続的に改善していくことが重要です。
新しい技術やサプライヤーを探す際、まずはWeb検索から始めることがほとんどです。
その際、検索結果の上位に出てくる広告は自然と目に入ります。
また、業界の情報を得るために専門メディアやSNSをチェックすることもあります。
バイヤーがどのようなキーワードで検索し、どのような媒体を見ているかを想像し、そこに適切な広告を出すことで、効率的に認知を獲得できます。
【関係構築の入口】問い合わせに繋がるWebサイトの見直し
コンテンツや広告で御社に興味を持った見込み客が、次に行うアクションはWebサイトへの訪問です。
Webサイトは、いわば会社の「顔」であり、デジタルマーケティングの「ハブ」となる重要な場所です。
いくら良い技術を持っていても、Webサイトが古かったり、情報が探しにくかったりすると、そこで離脱されてしまう可能性があります。
見直すべきWebサイトのポイント
事業内容と強みが一目でわかるか?:
トップページなどで、誰に(どんな業界・顧客に)、何を(どんな加工・サービスを)、どのように(どんな強み・特徴で)提供しているのかが、簡潔に伝わるようにしましょう。
導入事例・実績は豊富か?:
ポイント1で紹介した事例紹介は、Webサイトの目立つ場所に掲載しましょう。事例数が多いほど信頼性が増します。

問い合わせしやすいか?:
電話番号や問い合わせフォームは、すぐに見つけられる分かりやすい場所に設置します。「お見積り」「試作相談」「資料請求」など、目的別の窓口があるとより親切です。
スマートフォンで見やすいか?(レスポンシブ対応):
今や、スマートフォンからのアクセスは当たり前です。PCでもスマホでも、どちらでも快適に見られるデザインになっているか確認しましょう。
基本的なSEO対策はできているか?:
SEO(検索エンジン最適化)とは、検索エンジンに自社サイトを上位表示させるための対策です。検索エンジン(Googleなど)に見つけてもらいやすくするために、ページのタイトルや説明文(メタディスクリプション)、見出しなどを適切に設定します。

サプライヤー候補のWebサイトを見る際、信頼できる会社かどうかを無意識のうちに判断しています。
会社概要、沿革、設備情報、品質への取り組み、そして過去の実績などが整理されて掲載されていると安心感を覚えます。
逆に、情報が古かったり、どこに何があるか分かりにくかったりすると、「この会社、大丈夫かな?」と不安になり、問い合わせをためらってしまうこともありました。
常に最新の情報に更新し、訪問者にとって使いやすいサイトを心がけることが、ビジネスチャンスを逃さないために不可欠です。
まずは無料で出来るSEO対策から始めてみると良いでしょう。今回ご紹介した以外にも30個のSEOチェックポイントをまとめておりますので、是非ご活用ください。
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まとめ
今回ご紹介した3つのポイントは、中小プラスチック加工メーカーがデジタルマーケティングを始める上での重要な基礎となります。
・専門性を活かしたコンテンツ発信で、技術力と信頼性をアピールする
・ターゲットを絞ったWeb広告で、効率的に見込み客にアプローチする
・分かりやすく使いやすいWebサイトで、関係構築と問い合わせに繋げる
デジタルマーケティングは、すぐに劇的な効果が出るものではありません。
しかし、地道に継続することで、必ず御社の資産となり、将来のビジネスを支える力となります。
まずは、自社の強みを活かせる部分、取り組みやすい部分から始めてみませんか?
元バイヤーとしての経験から、どのような情報が求められ、どのように伝えれば響くのか、といった視点でのアドバイスも可能です。
もしデジタルマーケティングの推進でお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。
今回は以上です。
引き続きSetchan製造業ブログをよろしくお願いいたします。


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