今回は購買・資材・調達部門の業務は楽なのか?キツイのか?について紹介します。
こちらの記事はこんな方にオススメの記事です!
・メーカー志望の文系就活生の方
・メーカーへの転職希望の方
先に結論を言うと、会社や配属先によってキツさは変わります。(これを言っては元も子もないですが。笑)
しかし、一般的に「こういう場合は楽」、「こういう場合はキツイ」という環境の特徴はあります。
今回は調達部門の忙しさの両面を紹介しますので、皆さんの就職先や配属先がどちらに当てはまるかを是非確認してみてください。
また、就活生の方は就職活動の際の参考にしてみてください。
・楽な調達部門とは?
・忙しい調達部門とは?

1.楽な調達部門とは?
楽な調達部門の特徴は大きく4つあります。
1-1 市場が寡占状態の場合
市場が寡占状態である場合、市場は競争性が損なわれており、メーカーが強い立場になります。
製造できるメーカーが数社しかない場合、お客様との契約条件も有利に設定できることが多く、ゆえにQCDの観点で競争が激しい市場に比べて意識が低くなりがちです。
この意識は現場にも蔓延し、まさに「ゆでガエル」状態になります。
調達部門の現場社員は楽かもしれませんが、決して良い状況ではありません。
特に、若手でやる気のある社員にとってはモチベーション低下に繋がるかもしれません。
1-2 労働組合が強い会社
続いては、労働組合が強い会社です。
特に大きな工場などは労働組合が強いケースが多く、労働組合への組合費を支払っているので何らか恩恵が欲しいですよね。
労働組合による会社との春闘や働き方改革の主張は社員への待遇を大きく変えます。
労働組合が強い会社は、残業時間制限や定時退社日を設けるなど、社員のワークライフバランスが非常に良い傾向にあります。
特に調達部門は、間接部門・スタッフ部門と呼ばれる立場なので、営業などの売上直結の部門よりも残業規制が強いです。
ゆえに、「労働時間」という観点で労働組合が強い会社は楽なことが多いです。
1-3 国内取引先が多い場合
国内取引先が多い場合は、海外取引先の担当に比べて楽なケースが多いです。
これは海外取引先との相対的なしんどさになるのですが、圧倒的に国内取引先の方が楽です。
理由は、
・取引先との時差が無く、勤務時間が概ね同じであるため
・日本の商習慣が通じ、調整コストが少ないため
・出張や交渉は基本的にサプライヤーが訪問し、バイヤーは日時を選択できる立場なため
国内では、サプライヤーがバイヤーよりも立場が弱いことが多く、基本的にはバイヤー側の予定に合わせることがほとんどです。
その為、自身の予定を優先できるケースが多いことも国内特有の特徴になります。
1-4 買い手が強い場合
買い手が強い=調達バイヤーの意見が通りやすい状況の事です。
ビジネスの場合、立場が弱い方は要求を飲まざるを得ません。

逆に、立場が強い場合は自分の要求を通しやすいため、仕事としては楽なことが多いです。
しかし、このケースで多くの「勘違い野郎」が生まれます。
会社の力を自分の力だと勘違いしてしまうケースが多く、人として非常に失礼な態度を取る人がいます。
このようなケースは大手企業に多いので、若手の方はどうか勘違いしないように誠実に対応しましょう。
また、サプライヤーに丸投げして楽をするのではなく、自分の成長のために自ら色々な業務に挑戦してみましょう。
2.忙しい調達部門とは?
忙しい調達部門の特徴は大きく5つあります。
2-1 市場競争が厳しい場合
市場競争が厳しい場合は、調達部門は非常に忙しい傾向にあります。
市場競争に勝ち抜くには何が必要でしょう?
多くの場合は下記の要素に磨きをかけていくのではないでしょうか?
・品質や機能での差別化
・低価格での販売
・短いリードタイムでの納品
飲食店でもそうですが、「早く・安く・美味しく」提供できるとお客様の満足度は上がります。
製造業でも同様です。
この3つのポイントは全て調達部門が関係しています。
つまり、「企業の競争力の源泉は調達部門にかかっている」のです。
その為、市場競争が厳しい会社の調達部門は忙しいことが多いです。
2-2 海外取引先を担当する場合
先ほどの国内取引先を担当する場合の逆になります。
これは国内取引先との相対的なしんどさになるのですが、圧倒的に海外取引先の方が忙しいです。
・取引先との時差があり、勤務時間を合わせる必要があるため
・日本の商習慣が通じず、調整コストが高いため
・取引や交渉などは対等に行われ、契約条件など交渉も非常に難航するため
海外の商習慣の理解や日本自体の経済成長の観点も入ってきます。
国際的な交渉力の低下なども各企業のバイヤーの交渉力に繋がる部分があり、非常にバイヤー不利な契約条件になることが多いです。
2-3 売り手が強い場合
売り手が強い場合は調達部門は忙しい傾向にあります。

例えば、供給数が限られている製品を皆が欲しがっているとしましょう。
すると、バイヤーは必死にその製品を手に入れるために動く必要があります。
また、売り手が強い為、コストや納期なども売り手の主張が通りやすいです。
その為、調達部門は多くの交渉や労力を使う必要が出るので、結果として買い手が強い状況に比べて忙しい傾向にあります。
2-4 調達部門の業務範囲が広い場合
調達部門の業務範囲が広い場合も忙しい傾向にあります。
製造業のバリューチェーンの中で調達部門が最低限やるべき仕事があります。
会社の中では明確に区別できない業務が多く存在します。
例えば、購買業務、納期調整、価格交渉などは調達の業務です。
では、サプライヤーとの取引契約の内容確認は調達部門でしょうか?法務部門でしょうか?
上記のように、最低限の調達業務から周辺の業務へと少しずつ業務を拡大していくと、自ずと忙しくなります。
勿論、十分な社員数がおらず兼務しなければいけないケースもあります。
また、今後は環境系の調査やCO2排出量の調査、BCP等、様々な調査の窓口は調達部門になり、さらに調達部門の業務範囲は広がることが予想されます。
調達部門の方は思い当たる節があるのでしょうか。
2-5 様々な災害により納期遅延が発生する場合
最も忙しくなる要因は納期調整です。
また、納期調整が必要になる要因が災害の場合は尚更忙しくなります。
どのバイヤー企業も自社の製造を正常に継続させるようにサプライヤーに必死に交渉をします。
しかし、サプライヤーのサプライチェーンのどこかに被災影響が出ると納期遅延が起きます。
在庫がある場合はバイヤー同士の在庫の争奪戦が始まり、いかに交渉を行うかがカギを握ります。
その為、バイヤーは多くの時間を交渉に割くため、決裁業務などのルーチン業務に遅れが生じ、残業などが多くなります。
特にコロナやウクライナ戦争の影響で、上記のような状況が2~3年続きました。
今後も多くの災害が起きることが予想されるため、バイヤーの方は覚悟をしておきましょう。
まとめ
今回は購買・資材・調達部門の業務は楽なのか?忙しいのか?について紹介しました。
楽な調達部門の4つの特徴
・市場が寡占状態の場合
・労働組合が強い会社
・国内取引先が多い場合
・買い手が強い場合
忙しい調達部門の5つの特徴
・市場競争が厳しい場合
・海外取引先を担当する場合
・売り手が強い場合
・調達部門の業務範囲が広い場合
・様々な災害により納期遅延が発生する場合
勿論、どんな仕事も楽な部分やキツイ部分があります。
また、時期によっても繁忙期、閑散期があります。
その為、一概に上記のケースが当てはまらないかもしれませんが、自分のライフスタイルに合わせた働き方の参考にしていただければ幸いです!
今回は以上です。
引き続きSetchan調達ブログを宜しくお願い致します!


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