今回は購買部・資材部・調達部で海外出張や海外駐在する方法3選を紹介します。
こちらの記事はこんな方にオススメの記事です!
・海外駐在をしたい就活生の方
・購買部・資材部・調達部の若手社員の方
調達部門への入社理由の約半分は、「海外経験をしたい」と以前調達部門の人事の方に伺いました。
やはり多くの学生は「調達=海外」というイメージが強いようですね。
実際はどうなのか?入ってから「あれ?違った。。」とならぬように、入社前には海外出張や海外駐在の各社の状況や情報は調べておきましょう。
今回は、そんな就活生や転職希望者のために、下記3つの視点から調達部門の海外出張と海外駐在について述べていきます。
それでは早速行きましょう!
・入社前に海外出張・海外駐在があるかを見抜く方法
・調達バイヤーとして海外出張に行くには?
・調達部門で海外駐在するには?

入社前に海外出張・海外駐在があるかを見抜く方法
入社後に公開しないように、入社前に海外出張・駐在があるのかを見抜いておく必要があります。
今回は3つの方法を紹介します。
製造業の中で海外出張・駐在の可能性が高い業界を知ろう!
製造業の中でも海外出張や駐在が多い業界や職場があります。それを狙っていくのはアリです。
まず製造業の中でも「量産型」の方が海外駐在や出張は多いです。
「量産型」とは、1つの製品を大量に生産するという製造業のビジネスモデルで、主に一般消費者向けの製品で行われております。
そもそも海外サプライヤーを利用する主な理由は下記です。
「量産型」の場合は、「良い品質のものを、大量に安く製造して、安定的に供給する」ことが求められる為、上記のように海外サプライヤーを利用する必要があるのです。
分かりやすい業界は「自動車業界」です。
自動車業界の調達部は、特に海外出張・駐在の可能性が高いです。
自動車業界では、海外サプライヤーとの関わりが非常に重要であり、多くの企業ではIPOが各国に設置されております。
また、海外サプライヤーとの日本からの交渉も頻繁にある為、海外駐在しなくとも、短期での海外出張などの機会も多いことが特徴です。
国際調達購買オフィス(IPO)があるかを確認しよう!
国際調達購買オフィスとは通称:IPO(International Procurement/Purchasing Office)と呼ばれており、多国籍企業が国際的な調達活動を効率的に行う目的で設置されております。
簡単に言うと、調達オフィスを海外にも設置し、現地に密着してサプライヤーとの交渉や調達活動をする存在です。
主に、コスト削減を目的に国際的な調達ルートを開拓し、品質向上や安定供給等に向けて調達先の現地に調達部門の拠点を設けて、より効果的に海外サプライヤーを管理する体制を敷いております。
IPOの組織構造としては、現地労働者と日本からの駐在者の混在が通常です。
日本からの駐在者は、現地の部長やGMクラスとして働くことが多いです。(日本での役職から1~2個上がります。)
IPOに駐在する日本人社員は本社から派遣されるのですが、概ね4~5年で交代されます。
また、年齢的には30代前半頃に赴任することが多いです。
IPOがある企業の駐在者の条件は下記が一般的です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 駐在時の年齢 | 30代前半 |
| 日本での役職 | 主任~課長 |
| 駐在時の役職 | 部長~GM |
| 駐在年数 | 4~5年 |
| 語学力 | 駐在前はTOEICなどで測るのが一般 (駐在前から日常会話レベルの人は少ない) |
| 家族 | 同伴することが可能 (手当・社宅あり。地域によって専属運転手付き) |
| 社内選考 | ・今後の幹部・管理職候補者であること ・本人の海外駐在意思があること ・一定の語学力や社内検定・選考基準を満たすこと |
自動車関係の会社の場合、IPOが世界各国にあり、すべての調達部員が一度は数年間の海外駐在を経験することが100%保証されている会社もある。
基本的に、海外駐在は自社にIPOがある場合だけであると思っておきましょう。
中には、自社が出資をしている海外の関係会社に駐在するケースもありますが、可能性としては低いので、まずはIPOの存在有無を入社前に確認しておきましょう!
直接社員に聞いてみよう!
業界や会社の特徴を調べても分からない場合は、直接社員に聞いてみましょう!
これが一番手っ取り早いです。
オススメは、会社説明会の中でも現場社員が参加している懇談会の方が良いです。
というのも、人事は会社の基本情報は知っているものの、現場経験が少ない方が多く、正しい現場の情報を答えられないケースが多いからです。
その際の聞き方としては、「取引先に海外サプライヤーは多いか?」、「IPOはあるか?」、「調達部全体でIPOにどれくらいの割合で駐在しているか?」などが良いと思います。
直接的な「海外駐在できますか?海外出張できますか?」という質問は、時と場合によることなので質問としてはナンセンスです。
事実ベースで回答できる質問で、自分なりに確率を解釈しましょう。
また、面接などで「海外出張や海外駐在に行きたい!!」という気持ちを前面に出しすぎると、「国内業務の場合に頑張ってくれないのかな?」というマイナス印象になる為、少し注意をしておきましょう。
調達バイヤーとして海外出張に行くには?
調達バイヤーとして海外出張に行く方法は「社内政治」と「運」になります。
少し夢が無い結論になってしまいましたが、実際はこんな感じです。
調達部門では、下記のようなケースで海外出張に行ける為、意識してみてください。
◆社内政治で出来ること
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 担当業務 | 調達部門の中でもバイヤー業務でないと海外出張はありません。 特に、企画業務や事務関係の業務では海外出張はありませんので注意しましょう。 |
| 担当取引先 | 担当取引先は、国内と海外に分かれます。 一般的に海外サプライヤーを扱う企業はそれなりに大きな企業です。 前任者が海外出張が無いケースは新規以外は難しいですので開拓を進めましょう。 また、商社を経由しない海外サプライヤーとの直接取引を推進しましょう。 |
| 上司への希望 | 海外サプライヤーを担当したい旨を伝えましょう。 |
| 出張の必要性 | なぜ出張する必要があるのか?について上司へ報告する必要があります。 基本的に、出張費用は自社負担なので、交渉後利益や回避損失額>出張費用であることを定量的に伝えましょう。 |
◆運が必要なこと
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 担当業務 | そもそもバイヤー担当でないといけない。 |
| 担当取引先 | 担当取引先が海外サプライヤーでないといけない。 |
| 上司への希望 | 人事面で枠があるかは運次第。 人が決めることなので上司に気に入られることも重要。 加えて、海外サプライヤーを担当するに値する人材であることを自身のスキルなどでアピールすることも運を引き寄せる重要な要素です。 |
| 出張の必要性 | 運で出張できるケースは下記です。 ・出張する必要性が高いこと。(交渉後利益や回避損失額>出張費用) ・「新規立ち上げ時」か「トラブル時」のどちらかが担当時に発生すること。 ・国際的な混乱や感染症などによる国際移動の制約が無いこと。 ・教育的な観点で上司が認めてくれること。 ・社内の業績が良く、調達部門の経費予算が多い場合。 |
調達部門で海外駐在するには?
多くの就活生は、いつか会社のお金で海外生活をしてみたい!と思っているのではないでしょうか?
調達部門では、会社をしっかりと選べば海外駐在を経験することができる可能性が高いです!
基本的には、1-2で触れたように自社の国際調達購買オフィス(IPO:International Procurement/Purchasing Office)に部長やGMとして赴任することが多く、概ね4~5年で帰国するのが一般的です。
海外駐在をされた方から聞いた当時の状況は以下のようでした。(あくまで参考)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 海外駐在意思 | 入社当時からIPOへの駐在意思を伝えていた。 |
| 当時の役職 | 主任 |
| 駐在時の役職 | 部長 |
| 駐在期間 | 4.5年 |
| 語学力 | 駐在前はTOEICで600点程度だった。 (駐在直後は言語の壁に苦しんだが、結果的に会話は不自由なくできる程に成長) |
| 家族 | 同伴していた。 出産後であったため、息子は現在バイリンガル。 |
| 社内選考 | ・最終的には会社側からの指名 ・特段の選考は無く、過去の評価や意思を元に判断された(だろう) ・選考基準を満たしていた(だろう) |
まとめ
今回は購買部・資材部・調達部門で海外出張や海外駐在する方法3選を紹介しました。
今回のポイントは下記3点でした。
・入社前に海外出張・海外駐在があるかを見抜く方法
・調達バイヤーとして海外出張に行くには?
・調達部門で海外駐在するには?
今回紹介した方法以外にも様々な方法で海外ビジネスを経験できる機会を作り出すことは可能だと思います。
また、海外への興味が高い状態で入社しても、入社後にもっと興味のある領域ができた場合はそちらを極めても良いと思います。
調達部門には様々な側面があり、「調達部門=海外」というシンプルな仕事ではありません。
是非、様々な側面を知っていただき、より調達部門の魅力を感じてもらえれば幸いです。
下記では、最新の調達部門の業務内容を1つの記事で纏めております。是非ご覧ください。

今回は以上です。
引き続きSetchan調達ブログを宜しくお願い致します!



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