購買部・資材部・調達部が行うべきESG調達とは?企業価値を高めるESG経営に向けて

今回は、ESG経営に向けて購買部・資材調達部が行うべき『ESG調達』について紹介します。

こちらの記事はこんな方にオススメの記事です!

・大手企業のサステナブル推進担当の方
・調達部・購買部・資材部の上層部の方

ESG調達とは『ESG経営』と『調達』を掛け合わせた私の造語です。(今後一般化することを願います。)

そもそものESG経営とは、

Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の3つの頭文字を取った言葉です。意味としては、短期的利益や評価だけではなく、環境や社会への配慮、健全な管理体制の構築などにの長期的な視点を持ち、持続可能な発展を目指すことを指します。

『ESG経営/投資』について詳しく知りたい方はこちらの記事でご確認下さい。

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では、購買部・資材調達部として今後どのような視点でESG経営に関わっていくべきでしょうか。

ポイントは下記3点になります。

・環境に配慮した部材を調達する
・サプライヤーの人権問題や紛争鉱物などの情報を管理する
・ESG調達を1つの付加価値にする

目次

環境に配慮した部材を調達する

ESG経営では、調達バイヤーは環境に配慮した部材を調達する必要があります。

購買部・資材調達部はメーカーにとって『材料入手の関所』です。

調達部が入手した材料により最終製品が作られる為、『どんな材料を仕入れるか』によってESG経営には大きな影響を与えます。

つまり調達部がESG経営のスタート地点と言えるのです。

しかし、いきなり『環境に配慮した部材を仕入れよ!』と言われても、調達バイヤーは困ってしまいます。

その為、まずは環境に配慮したということを定量的に算定・評価できないといけません。

現在では下記のようなサービスが発展しており、CO2排出量の見える化など様々なサービスが登場しております。

中には、CO2排出量の算定機能や、算定の伴奏支援、カーボンオフセットまでをサポートするサービスなどの内容は様々です。

企業名サービス名内容ホームページURL
Persefoni AI Inc.Persefoni国際算出基準のGHGプロトコル、PCAFに準拠した排出計算を実装し、TCFDに準拠した公開・報告をサポート。他社ベンチマークや温室効果ガス削減目標の予実管理が可能。

https://www.persefoni.com/ja
アスエネ株式会社アスエネ(旧:アスゼロ)AIを活用した画像アップロードなどの基本機能はもちろん、オフセット(クレジット・環境証書など)やシナリオ分析や計画策定・各種報告など、脱炭素経営に貢献。https://earthene.com/asuzero
株式会社三井住友銀行Sustanaグローバル基準のGHGプロトコルを採用し、サプライチェーン排出量算定に必要なデータベースを搭載したCO2排出量算定・削減支援クラウドサービス。Scope1~3のCO2排出量が算定可能で、各種レポート作成を効率化。自社にフィットした削減施策の立案と実行まで支援可能。https://www.smbc.co.jp/hojin/businessassist/sustana/

サプライヤーの人権問題や紛争鉱物などの情報を管理する

続いて購買部・資材調達部がすべき対応はサプライヤー情報の入手と管理です。

目的としてはリスクの排除です。

ESG経営とは、企業価値の向上という目的があり、つまりは株主へのアピールなのです。

しかし、昨今は様々なリスクが蔓延っており、そのリスクに対して各企業は対策を求められております。

ESG経営の観点で、具体的に入手・管理すべき情報は下記です。

・環境負荷物質調査(RoHS、Reach、化学物質など)
・人権デューデリジェンス(強制労働など)
・責任ある調達(紛争鉱物など)
・GHG排出量調査(CO2などの温室効果ガスの排出量)

上記のような調査は年々増えており、調達バイヤーだけでなくサプライヤーも非常に対応が大変になっております。

しかし、このような情報管理は今後必須となり、1つの企業や製品を評価する指標になりますので、コストをかけてでも管理を徹底していく必要があります。

ESG調達を1つの付加価値にする

3つ目のポイントは、ESG調達を1つの付加価値にすることです。

メーカーの構造とは、下記のようなピラミッド構造になっており、最終メーカーA社の下には数多の企業が連なっております。

最終メーカーA社は自社の構成部品がどのように製造され、社会的・経済的・環境的などの様々な観点で問題ないかを判断する必要があります。

企業活動の上で重要な存在である株主の評価を踏まえて、エンドユーザーX社はサービス・製品をよりESGを配慮して、評価を得ようと考えます。

すると、最終メーカーA社としては、ESGに配慮した製品を製造しようと考え、材料調達の段階から『ESG調達』を推進するようになります。

この『ESG経営/投資』は企業の受注率向上や企業価値の向上に繋がることが考えられるので、今後は『ESG調達』が1つの付加価値になり得るのです。

まとめ

今回は、ESG経営に向けて購買部・資材調達部が行うべき『ESG調達』について紹介しました。

ポイントは下記3点でした。

・環境に配慮した部材を調達する
・サプライヤーの人権問題や紛争鉱物などの情報を管理する
・ESG調達を1つの付加価値にする

調達の評価はQCDですが、それはエンドユーザーが評価するポイントが、

低価格で、短納期で、高品質であること

だからです。

もしここに、『ESGに配慮した製品』という評価指標が追加されれば、『ESG調達』が必要になることは必然なのです。

そして、その先には企業価値の向上があります。

今後もホットになっていく『ESG調達』について引き続き紹介していきます!

他にも、サステナブル調達についてこちらの記事でご紹介しておりますので、併せてご覧ください!

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今回は以上です。

引き続きSetchan調達ブログを宜しくお願い致します。

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