こちらの記事では、生産統制における進捗管理について分かりやすく解説します!
こんな方におすすめの記事になっております!
・生産管理部の担当者の方
・中小企業診断士の1次試験受験者の方
そもそも生産統制とは?という方はこちらの記事もご確認ください!

それでは、生産統制の重要なポイントの1つである進捗管理について事例も踏まえて解説していきます!
生産統制における進捗管理とは?
生産統制の中でも、特に『計画に対する実績』のギャップを是正する目的で用いられる管理手法です。
JIS規格では下記のように定義されています。
仕事の進行状況を把握し、日々の仕事の進み具合を調整する活動(JIS Z 8141-4104)
進捗管理の重要なポイントは2つあります。
①納期を守ること
②生産速度の維持と調整をすること
納期を守ること
1つ目のポイントは納期を守ることです。
そもそも、生産計画の目的の1つは顧客への納期遵守です。
しかし、計画に対して早めに作っておけばよいという話ではありません。
早く作りすぎると、仕掛品や在庫が増加してしまいます。
すると、置き場の問題やキャッシュフロー悪化を引き起こしてしまいます。
その為には、適切な生産速度で生産計画を遂行していく必要があることが分かるかと思います。
生産速度の維持と調整
2つ目のポイントとしては生産速度の維持と調整になります。
計画に対して早すぎず遅すぎない速度で生産することで、生産計画通りに実行していく必要があります。
しかし、そのためには対象作業に対して、
上記のような項目を事前に把握しておく必要があります。
また、計画に対して実績でギャップが発生した場合は、下記のような調整が必要です。
・遅れが生じた場合は応援人員を追加する。
・早めに進んでいる場合は別作業や他チームの応援に充てる。
それでは、実際にはどのような手法で進捗管理を行っていくのかを事例を踏まえて確認してみましょう!
進捗管理の事例
カムアップシステム
1つ目の事例はカムアップシステムです。
カムアップシステムは、あまり聞き馴染みが無いかと思います。
しかし、イメージを見てもらえば非常に原始的な管理手法であることがお分かりいただけるかと思います。
例えば、下記のようにX/1~X/3までに実施する作業をファイルで分けます。

もしも、X/1終了時点でX/1の青いファイルの中に作業指示書などのタスクがまだ残っている場合は、計画に対して遅れていることが確認できます。
この管理手法は導入コストがあまりかからないため、現在でも多くのメーカーで用いられております。
WBS(ガントチャート)
続いて、2つ目の事例はWBS(Work Breakdown Structure)です。
WBSとは、
イメージ図としては下記のようなものを指します。

ここでガントチャートと呼ばれる矢羽根を用いて、計画に対する実績を表します。(下記では、X/2時点の状況を表しております。)
緑色が計画になっており、薄い黄色が実績になっております。
これを見ると、切断Aは計画に対して遅れており、切断Bは計画に対して早く完了していることが分かります。

他にも、稲妻線(赤い線)という手法で計画に対する進捗を管理する方法もあります。
計画に対するギャップを折れ線で表現する模様が稲妻のようなので『稲妻線』と呼ばれております。

進捗管理では、このようなミクロな視点での生産計画のFit-Gapだけでなく、大工程のような中長期的な生産計画の視点も忘れずに管理していくことが重要です。
まとめ
今回の記事では生産統制における進捗管理について解説しました。
具体的な手法として下記の2点を紹介しました!
・カムアップシステム
・WBS(ガントチャート)
イメージ図を見てもらえば、非常にシンプルな管理手法であることがご理解いただけたのではないでしょうか。
他にも様々な生産管理手法がございますので、是非Setchan製造業ブログで沢山学んでもらえれば幸いです!

今回は以上です。
引き続きSetchan製造業ブログをよろしくお願いします!


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