購買部・資材部・調達部はなぜウザいのか?

今回は購買部・資材調達部がなぜウザいのか?について元バイヤーのSetchanが解説します。

こちらの記事はこんな方におすすめの記事です。

・中小メーカーの営業担当の方

そもそも購買部・資材調達部のどこがウザいでしょうか?

恐らく、下記のような理由ではないでしょうか?

・価格や納期などの条件に対して無理難題を平気で押し付ける
・態度がデカい
・「取引をしない」という権力を盾に強気の要求が多い
・サプライヤーの内情を理解していない

上記のように製造業の中でも、サプライヤーや社内から非常に嫌われやすい購買部・資材調達部ですが、なぜこのような状況になってしまったのでしょうか?

また、昨今ではどのような変化が出てきているのでしょうか?

今回は「購買部・資材調達部が嫌われる背景」について、2つの視点からご紹介します。

1.購買部・資材調達部の権限と能力との乖離
2.コンプライアンス意識の欠如による弊害

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目次

1.購買部・資材調達部の権限と能力との乖離

購買部・資材調達部のバイヤーは「仕入先を選定する権限」を持ちます。

特に、量産型のビジネスの場合は、1つの製品に対して見積先選定から仕入先確定までをバイヤーが担当します。

その為、サプライヤーにとってはバイヤーに使ってもらうことが売上UPに繋がるので、バイヤーの方が立場が上の構図になってしまいます。

ここで厄介なのが、サプライヤー営業としてはあくまで「バイヤー企業」に対しての敬意ですが、バイヤー担当者が自分自身の価値と勘違いしてしまうことです。

すると図に乗ったバイヤーは不誠実な対応や横柄な態度を取る為、多くのサプライヤーから購買部・資材調達部が嫌われてしまったのです。

このような事例は一昔前では横行しており、「机たたき・怒号」などは交渉時に日常茶飯事だったといいます。

一方で、誠実なバイヤーも存在することは事実です。

理路整然と感情的にならずに対応する方や、サプライヤーとの関係性を大切にする方など、能力の高い優秀な方もいらっしゃいます。

能力が低く、会社のネームバリューでしか交渉できない無能なバイヤーも存在しているため、「権利と能力の乖離」が大きいバイヤーに当たるとサプライヤーは非常に苦労されると思います。

その為、どこまでの要求は応えるべきか等、会社としての戦略的な判断の上で対応することをお勧めします。

2.コンプライアンス意識の欠如による弊害

2000年代は特にコンプライアンス意識の欠如による大手企業バイヤーの「机たたき・怒号」が横行しました。

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当時は、日本の製造業も調子の良い時期でもあり、発言力を持ったバイヤー企業はサプライヤーに対して無理難題を要求することが少なくありませんでした。

そこから2010~2020年代に突入して、世間のコンプライアンス意識が上昇し、下請企業への大手企業の対応についても経済産業省、中小企業庁などの監視の目が厳しくなってきております。

また、購買部・資材調達部には下請法などの遵守すべき法律もあります。

「購買・資材・調達部門が注意すべき遵法3選」の記事で詳しく紹介しております。

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また、当時の「ウザいバイヤー」世代の方々も徐々にリタイアし、バイヤーの在り方の変化も見えるようになってきました。

上記に加えて、日本企業自体の国際的な競争力の低下もあり、サプライヤーにとって魅力的な市場ではなくなっている側面もあります。

まとめると、バイヤーの発言力が弱まっている要因は下記の3つになります。

・バイヤー企業の購入規模が下がってきているため
・ウザいバイヤー世代が減ってきているため
・世間のコンプライアンス意識が高まっているため

まとめ

今回は購買部・資材調達部がなぜウザいのか?について紹介しました。

1.購買部・資材調達部の権限と能力との乖離
2.コンプライアンス意識の欠如による弊害

また、昨今の「ウザい調達バイヤー」の減少要因についても併せて紹介しました。

・バイヤー企業の購入規模が下がってきているため
・ウザいバイヤー世代が減ってきているため
・世間のコンプライアンス意識が高まっているため

現在、私は様々な大手企業バイヤーの方々とお話しする機会がありますが、「中小企業」への配慮を感じることが多いです。

下記のように、中小企業庁からコロナ禍の値上げを認めなかった企業は企業名が開示され、警告が入りました。

下記が中小企業庁が今年6月に発表した『中小企業向けに調査した価格交渉促進結果』です。

引用:経済産業省 中小企業庁 令和5年6月20日
   価格交渉促進月間(2023 年 3 月)フォローアップ調査の結果について(②)https://www.meti.go.jp/press/2023/06/20230620002/20230620002.html
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/follow-up/dl/202303/list.pdf

今後はますます下請け企業への厳しい要求恫喝まがいの机叩きなどの交渉は徐々に難しい時代になっていきそうです。

今回は以上です。

引き続きSetchan調達ブログを宜しくお願い致します!


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